筑豊本線の50系客車

筑豊本線の若松⇔飯塚間(一部門司港まで乗り入れ)には、2001年10月5日までDD51が赤い50系客車を引く普通列車が運転されていました。日本の鉄道発祥以来の流れを受け継ぐ「各駅」客車列車が消えてしまったのは残念です。

朝の直方駅で発車を待つ2630列車(2001年6月9日撮影)

この直方650発2630列車は小倉方面へ向かう朝の通勤列車ですが、長編成で座席も多いだけありそれほど混みません。

夕暮れの飯塚駅に到着した2647列車(2001年6月8日撮影)

背後にボタ山を望むここ飯塚駅は、旧型客車の置き換え用に初めて50系客車が配置された地で、そこで終焉を迎える事になるというのは何か運命的なものを感じます。

一両だけ連結された12系客車(2001年6月9日撮影)

このころ「垂れ流し」禁止になり、トイレを確保するためにかつて急行「かいもん」に使われていた元グリーン車の座席がついた12系客車が連結されていました。

車内の様子。

車内はキハ40と似た感じですが、デッキの戸が両開きなのが特徴です。また冷房化で少し雰囲気が変わっています。

直方駅に停車中のキハ47(2001年6月9日撮影)

電化が完成した今では、写真のような長編成の気動車や、右の写真のようなサボ替えの光景も見ることはできません。

門司港駅に到着した2630列車(2001年6月9日撮影)

写真のように機関士は車掌とトランシーバーで連絡を取ることになります。また門司港駅のような頭端式の駅は客車列車が良く似合うと思います。