日本縦断西日本編7日目【平成16年2月3日】サウナグリーンプラザ〈京都府山科区〉⇒綾部駅〈京都府綾部市〉

 予報通り、今日の天気は良いようだ。早速準備をして645頃にサウナを出た。東海道の終点の三条大橋まではあと5km位だが、まず朝食をとる事にして山科駅の近くにあった牛丼チェーン店「なか卯」に入る。

 カウンターの何箇所かにレジがある吉野家風の店だったが 新聞などで報じられている通り、牛丼はすでに販売中止になっていたので「肉うどん」を食べた。

 小さな峠を越えるといよいよ京都の中心だ。昔、修学旅行で来たことがあるような気がする平安神宮に寄り少し走ると752、ついに三条大橋に到着。

 
 日本橋から東海道だけを走った訳ではないが、自力でここまで来れたのはやはりうれしい。

 この橋は橋脚こそコンクリート製だが、欄干は明治以前の物を使っているようでなかなかの雰囲気だ。

 また日本橋と違ってビルに囲まれておらず、空が広々としているのも気分がいい。弥次さん喜多さんの銅像がある辺りで写真を何枚か撮り京都駅へ向けて走りだした。


 この辺りは「地味な感じの5階建て位の宿、しかしビジネスホテルではない」という感じの修学旅行向け?の旅館が多い。

 また中学生の団体もいて、「こんな真冬に修学旅行に行くような学校もあるのか」と思った。

 広々とした烏丸通を走り本願寺の前を通過し、京都タワーが見えてくると巨大にそびえ立つ京都駅に819到着。

 せっかく京都に来たのだから、すぐ近くの梅小路蒸気機関車館を見学しようと思ったがまだ開館前だった。しかし博物館になっている旧二条駅舎は二条城を模して建てられたといい、風格がある。

 

 京都駅まで戻り山陰本線の高架下を走り最初の駅、丹波口に到着。この駅は青果市場の入り口にあり、築地で見たようなエンジン付き運搬車が行き交う中を自転車で走るのは面白かった。

 ここからは、できれば山陰本線ルートで嵐山から保津峡沿いに進みたいところだったが線路は通じていても道路は通じておらず、国道9号の峠越えルートを行くことになる。

 桂川を渡るとまだ市街地の中だというのに登り勾配の道が続き、京都は盆地だということを実感する。

 高速のインターを過ぎ、京都成章高校がある辺りからは本格的な峠道になった。

 
 この老ノ坂という峠は地図に「急坂注意」とあったが、実際にはそれほどの勾配ではなかった。しかし歩道はなく、路肩も狭く大型車に抜かれる時はなかなかのスリルだ。

 峠のトンネルの手前で、ピストレーサーに乗った人に追い抜かれた。あんな激重の固定ギアの自転車で峠を登るのは並みの脚力ではない、恐らく競輪選手か何かだろう。

 旧道のものを利用したと思われる、歩行者、自転車用のトンネルを抜け一気に峠を下ると、山陰本線と併走するようになり1030、亀岡着。

 保津峡下りの終点でもある亀岡駅は木造駅舎が健在で、観光地らしい雰囲気が漂っている。

 次の並河駅は国道から一本入った所にあり駅の裏手にある公園には、ディーゼル機関車のDD51となぜか新幹線0系の先頭部分が置いてあった。

 誰もいなかったので思わずDD51のデッキによじ登ったりしてしまったが看板には「機関車にのぼらないでください」とあるのだった。

 短距離電車の折り返し駅、園部は町外れの静かな所にあった。都会では駅は町の中心にあるものと思いがちだが、地方ではそうでないことも多い。

 山陰本線はここから山を避けて大きく東に迂回するが、国道は峠を越えるルートをとっている。

 俺は山陰本線には付き合わず国道を直進することにした。この観音峠はそれほどきつくなかったが眺めはなかなかだ。

 
 1237に峠を越え丹波町に入った。平坦な道をしばらく走り、道の駅「丹波マーケス」があったのでここで昼食にする。

 「マーケス」とはなんだろうと思ったが、どうやらスーパーやホームセンターが入ったショッピングセンターの名前らしい。

「道の駅」にふさわしい物産販売所もあったが、営業していないようなので「マーケス」の食堂で親子丼を食べた。壁のポスターによると「道の駅入場券」なるものを販売しているようで「みんなで集めよう」とあった。

 硬券の鉄道駅入場券風だったが一枚\160もするようで驚いた、もちろん俺は買わなかったが。

 道の駅のすぐ先で国道27号に入り再び山陰本線と合流した。このあたりの高屋川は谷が深く渓谷の雰囲気になっている。

 それに架る山陰本線の鉄橋も高く、下山駅の手前のものは20m位はありそうだった。北海道にあるものとそっくりのカントリーサインがある和知町に入ると、国道の交通量も減り走りやすくなった。小さなアップダウンはそれなりにある道だが山があり畑があり川がある変化のある景色で走っていて飽きない道だ。昨日の琵琶湖沿いの単調な道よりもよほど良い。

 安栖里駅を過ぎて少し進むと、由良川をはさんで国道の対岸を走る県道に入った。

 
 この道は一部は拡幅されている所もある道だが全くと言っていいほど車とも人ともすれ違うことがなく、なかなか気分がいい。

 次の立木駅はカプセル型の駅舎がある無人駅だったが、地元の姉ちゃんが一人携帯で話していて撮影しずらかった。

 由良川と山とに挟まれた桃源郷のような所にある山家駅を過ぎ、橋を渡り国道27号に戻ると綾部の街はもうすぐだ。

 既に1600近いし、次回の事(出雲は508に綾部に停車する)ことを考え今回は綾部で終わる事にする。

 「綾部駅1km」の標識がある所でメーターが98kmを示していて「今日は100kmいかないな」と思いながら走っていると、駅の裏手に着いてしまい戻ることになったので結局100kmは越えた。 
山陰本線と舞鶴線の分岐点、綾部駅には1629に到着した。自転車を分解し柏までの切符を購入したが1645発の〔特急まいづる8号〕には間に合わず、次の園部行き普通列車にした。

 園部からの乗り換え列車よりも綾部を1729に発車する〔特急きのさき10号〕の方が京都には早く到着するが、それほど変わらないし節約にもなるので京都まで普通列車で行くことにした。しかしこの判断は失敗だったことが、後に判明する。

「いい日旅立ち」が繰り返し流れるホームで列車の到着を待ったが、あまりに寒いのでうどんがメニューにない本当の立ち食い「そば」屋で「てんぷらそば」(\450)を食べた。

 東京近郊のよくあるほとんど具の無いかき揚げがのった「てんぷらそば」とは違い、大きめの海老天がのっていて豪華だったが列車の時間まで5分もなく味わう余裕はなかった。

 1708発、園部行き三両編成ワンマン列車は空いていた。車窓は今日走ってきた所の巻き戻しだが、スピードが全く違う。

 風景の印象も平凡で、それだけ自転車はしっかりと景色を眺められるという証拠だろう。

 日も暮れかかった園部で京都行の列車に乗り換えたが、園部発車時点では、1ボックス1〜2人位の乗車率でたいして混んではいなかった。

 この列車は半自動ドアで交換待ちで停車するときにはボタンで閉められるのだが、この辺りでは閉める習慣が無いようで保津峡駅停車中にはとても寒い思いをした。

 嵐山駅に停車すると予想に反して通勤風の乗客がかなり乗り、席が一杯になった。その後も駅に停車するたびに乗客は増え、京都の一駅前の丹波口を発車する時には「もう一人も乗れない」くらいのラッシュぶりだった。

 大きな輪行袋を持った俺は当然周りの迷惑でとても居心地が悪く、特急にしなかった事を悔んだ。

 京都からは1909発の「のぞみ28号」で帰京した。500系には初めて乗車したが、JR西日本の車両らしく700系よりも落ち着いた感じの車内で気分がよかった。また、駅到着を知らせるチャイムは「いい日旅立ち」でそれもJR西日本を感じさせた。 
            

 本日の走行距離100.34km 平均速度10.8km 最高時速41.5km 走行時間9.14.54 自宅からの走行距離722.03km以上(推定)