開墾場の滝(後編)
君津市南部 三間川に存在する「開墾場の滝」はこの辺りに数多く存在する「川廻しの滝」であるが、その特徴ある雰囲気によって一部では知られた存在であるが、全く観光地かされておらずアクセスもそれ程容易ではないようだ。

 戻ります

 さて、前回の終わりに書いた通り、犬に吠えたらりしながらも戻って、戻って再びこの場所。

 地図とGPSを確認すれば、ここから数百m先の斜面を下った先に滝がある筈だが、滝上部とはいっても沢までは結構な高低差があるようで簡単には行きそうにない。
 道端に目を凝らしながら進むこと数分。

 特に目印等もないこの場所だが、林内へと下ってゆく踏み跡があり、とりあえず進んで見る。
 
 なおこの場所は滝を通り越した位置関係にあり、画面左へ戻る方向へ進む筈。
  

 踏み跡自体はそれ程明瞭という訳でもなく、重力にまかせて進める方向へ下ってゆくという感じだが、良く見れば黄色のテープもあり、どうやらここで正解の模様だ。
 

 見えた

 10m程の崖下に三間川の水面を発見!

 しかしここからはとても直接下れる状況ではないので、とりあえず川沿い進む。

 下降 

 川沿いのルートは下草も無く、快調に下って行ける。
 
 目指すモノはもうまもなく。
 
 下降完了。
 
 
無事水面へ降り立てば、そこは滝目前。

 こちら側の流れも緩やかで全く問題無く川の中を行く。
 ネットでは何度も見たこの構図だが、実際現地に立てばその迫力に改めて圧倒される。

 円形に近い形で掘られた川廻しの隧道だが、高さは10m近くもあり、一般的な道路隧道とはあまりにも異なる雰囲気だ。
 全長20m足らずの隧道中間地点から、カメラの設定を変えて撮影。

 前回書いた通り今日はそれ程水量の少ない方では無い筈なのだが、それでもこの程度の流れ。

 九駟滝でも思ったがこの高さはいかにも過剰すぎるが、掘られた当時は状況も違ったのだろうか。
 
 これが限界(笑)

 一見少ない水量もこうして見れば結構な迫力。

 それにしても滝壺も水の澄んでいること。

 いままで千葉県には清流は存在しないと思っていたが。勝手な思い込みだったようだ。

 滝へ

 上流側を望む。

 こちら側から見ると横長な印象だが、竣工後崩れて広がったのかもしれない。
     大画像で一枚。

 これが今回のベストショットだと思っているが、後半月位遅く訪れれば、さらに紅葉が見事であったか。

 そして

 さらに大画像で一枚。

 この構図も捨てがたい。
    最後に遠景で。

 画面左側が本来の三間川の川床で、ここを辿ればやがては滝の下部へ出る筈である。

 今日は時間も無いが、再訪の際にはその辺りを含めて探索したいものだ。