公共交通機関利用で目指す鈴鹿セブンマウンテン踏破
 
第一回 御池岳(1247m)

 2009年11月18日(曇り)



 
昭和39年に近鉄が制定した「鈴鹿セブンマウンテン」 北から藤原岳1144m 竜ヶ岳1099m 釈迦ヶ岳1092m 御在所岳1209m 鎌ヶ岳1161m 入道ヶ岳906m 以上7峰の踏破を目指すのが、今回の企画である。
 さて、第一回の今回は鈴鹿山脈最高峰の御池岳1247mを目指そうと思うが…あれ?そう、この御池岳、なぜかこのセブンマウンテンには含まれていない。その理由を考えると、山頂が完全に近鉄と無縁な滋賀県に属しているという所であろうか?登山ルートとしては三重県側から登る人が多そうなのだが。
 
 
そんな訳で初回から番外編となってしまうが、今回は御池岳を目指す。







 すっかり遅くなった夜明けの遥か前に起き出し、これから何度となく乗車する事となる近鉄名古屋5:30発の急行鳥羽行きに乗車すべく家を出る。
あれ、と思った方もいるであろう。そう、鉄道の駅から御池岳の登山口に至るバスなどは存在せず、西藤原駅からでも歩いて行くのにも遠すぎ事実上自家用車がなければスタート地点に立つことも出来ないのである(まあ大勢ならタクシーという手も無い訳ではないが)ならばどうするのかというと、当HPをご覧の方なら想像が付くとも思うが、「輪行」を利用することになる。
 これもまた今後、何度となく登場する近鉄駅前のせんとくん像に旅の無事を祈願し、早朝からの仕事へ向かう人と、終電乗乗り過ごし組と思われる乗客が点在するけだるい雰囲気の列車に輪行袋を抱えて乗車する。
クロスシート車が必ず充当されるこの始発列車は順調に走り三岐鉄道三岐線の乗り換え駅、富田を経て、西藤原駅に到着。




            
SLをかたどったユニークな形の駅舎前で早速自転車を組立て、早速出発と行きたい所だがここで問題発生。
食糧の類を何も持ってきていなかったのである。出発する前は国道沿いにコンビニの一軒位あるだろうと軽く考えていたのだがそんなものは到底なさそうな西藤原駅周辺だった。
このまま何も食べずに山へ向かうのはちょっと無理なので、さてどうしたものかというところだが辛うじてあった自動販売機で出来るだけカロリーの高そうなカフェラテやコーンスープの類を複数購入してこれを食糧とする。全く重くてかさばるが仕方がない。



 
 国道306号を西へ向かうとやがて鞍掛峠へ至る峠道になり、県境の鞍掛トンネルの1km程手前のコグルミ谷登山口に8:30到着。自転車を目立たない所へ置き、登山開始…といきたい所だが、最初からルートが解りずらい。正しいルートは砂防ダムの下を横断して、谷の左側を進むのだがこれが解らず早くも手間取ってしまった。



 

コグルミ谷の道は、赤テープを目印に谷の横断を何度も繰り返しながら徐々に標高を上げていく、途中崩落個所があるから注意せよとの看板があったが実際には大したことはなかった。この後何度も実感する事になるのだが、鈴鹿の山に関しては一般登山ルートを外さずにを歩けば、難所とされる所でもそれ程危険はないと思った。しかしこの「一般ルートを外さずに」が自分の能力ではいかに難しいことか…。

 
途中、何度も立ち止まって考える場面はあったが、とりあえず大きくルートを外す事は無く、白瀬峠を経て藤原岳へ至る道とを分けるカタクリ峠へ到達。ここが6合目のようだ。この後も幾つもの分岐があるが道標はしっかりしており、また分厚く積もった落ち葉に隠され踏み跡が不明瞭な所もあるが、途中には要所要所に〜合目のプレートもあるのでそれ程不安になる事はなかった。



 

9合目、標高1000mを越えた辺りから木の枝にうっすらと雪が付いているのが見受けられるようになった。昨日平地は雨模様であったが、この辺りでは早くも降雪があったのであろう。麓は雲が取れて徐々に晴れつつあったが、辺りは一面は薄い霧に包まれていて眺望は期待できそうにない。


 

山頂へ向けて最後の急登をこなしこの山の特徴である、所々に石灰石が露出する、テーブルランドとも呼ばれる平坦なカルスト台地に到達する。木々に付いた樹氷が美しいが、ここでルートを見失う。
 平坦な場所で眺望も効かない状況で方向感覚も失いかけた状況だったが、しばらく辺りを彷徨った後何とか山頂に到達。





ここまで全く登山者に出会わなかったが、ここで初めて男性2人組と遭遇した。眺望もなく、食糧も無いので、早々に山頂を後にするが、ここでまたルートを見失う。
 記憶と勘を総動員してなんとか正しいルートへ復帰し、来た道を戻る。
 帰りはガスも取れ、清々しい感じの道程で、まるで別の山のようだった。



 


無事に自転車の所へ戻ったあとは、空腹に耐えながら鞍掛トンネルを経由して滋賀県へ抜け、佐目の廃道や旧佐和山隧道を探索したのち米原から再び輪行し帰宅した。

 本日のコース 西藤原駅〜コグルミ谷登山口―カタクリ峠―御池岳山頂―カタクリ峠―コグルミ谷登山口〜米原駅
   
 注 〜自転車 ―徒歩