乗鞍スカイライン2008夏(前編)
 2008年8月 高山市内から日本車道最高地点(2715m)畳平を自転車で目指した。

 出発

 2008年8月7日
 3:13
 高山市内のネットカフェにて
 当初の予定では、4時過ぎにゆっくり準備をして出かけるつもりであったが、閉店時間を勘違いしていたのか、AM3:00に問答無用で追い出されてしまった。
 
 3:28

 夜明け前の高山駅。

 真夏ではあるがさすがにこの時間はひっそりしている。
 4:01

 市街地を抜け、このサークルKのある交差点を右折すると、いよいよ一直線に乗鞍を目指す。

 白地の看板の「40km乗鞍」に気分も高まる。

 距離こそ40km程度ながら標高差は約2200mもあり、自分の体力では不安もあるが、幸い時間はたっぷりある。

 
 4:15

 沿道に光るビニールハウス。

 電照菊といって、夜間光に当てることによって開花時期を遅らせ冬に出荷するという栽培方法らしい。

 ほうの木平 

 4:47

 
ようやく夜明けを迎える。

 情報量多めの一枚だが、よく見れば「飛騨大鍾乳洞」ばかり。
 ここまでアピールされるとさすがに気になるところではあるが、寄り道の時間は無いのが残念。
 5:14

バス停「寺田前」 

 寺田さん宅の前であろうか。

 北海道でこのようなバス停を多く見た気がする。
 5:16

 旗鉾橋付近。

 距離的には、既に半分程進んでいるが、標高は未だ900m足らずで、後1800mも残っていてこれからの難路は間違いない所。
 6:08

 この辺りでようやく標高1000mを超える。

 前方に見える陸橋は、このr158からループする形でほうの木平スキー場へと至る道で、一般車はここでバスやタクシーへと乗り換え乗鞍を目指すことになる。

  
 7:01


 乗鞍スカイラインの文字に、いよいよ気分が高まる。

 このまま直進r158を直進すると、平湯トンネル、安房トンネルを経由して上高地、松本方面へ向かうことになる。

 左折すれば県道乗鞍公園線である。
 7:18

 いよいよ分岐点へ。

 マイカー規制の標識が既にあるが、一般車はこの分岐より進めないというわけでは無く、平湯峠のスカイライン入口までは行くことが出来る。
 ちなみに記載対象外なのは、「バス、タクシー、自転車、許可車両」とある。
 ここからがいよいよきつい峠道となる。

 スカイライン

 8:18

 平湯峠(標高1684m)着。

 峠は広々としていて、ドライブインなどもあったようだが、乗鞍方面は通年のマイカー規制が敷かれる現在では、当然営業していない。
 8:25

この先のゲートから先が、乗鞍スカイラインとなる。

 プレハブ小屋には係員が常駐していて一般車はここより先に進む事は出来ない。
 8:27

「自転車走行のマナー」

 自分の身に置き換えて考えると微妙な点も少々あるが、安全運転を心がけようと改めて思う。
 9:27

「雪 花 サラダの里」

 旧丹生川町のキャッチフレーズのようだ。
  10:28
  
 この乗鞍スカイラインは、旧日本陸軍が戦時中に建設した軍用道路が前身であり、高地での航空機エンジンのテストも行われた歴史があるようで、前方の建造物はその遺構であろうか。
 11:30

標高2500mが近づくと、森林限界を超え一面のハイマツ帯を行くようになる。
 ハイマツ帯と車道の組み合わせは、ここと知床峠くらいしか記憶になく、おそらく貴重なもの。


 畳平へ。

  
11:40


雷鳥横断注意の標識。

 この日は残念ながら雷鳥を見ることはできなかった。
 
11:55


再びコンクリート建造物。
午前中には畳平に到達したいと密かに目標を立てていたが、叶わず。
 
 しかしゴールはもうまもなく。
 11:58

畳平に手が届くところまで登ってきたが、ここへきて一層のぼりもきつい。

 時間的なものか、観光バスに次々と追い抜かれるがその時だけはせめて乗車していたいもの。

 乗客のおばちゃんに励まされることもしばしばだ。
 
 12:01

 真夏の残雪。

 自転車で登ってきたからこそ感慨深い。
 
12:10

 

 前方に特徴的な山容の烏帽子岳。

 画像でみても結構な下り坂だが、当然ながら結局は最後に上りなおすことになる。
 


 
12:19


とうとう前方に駐車場を捉える。

 ここからは本当のウイニングランだ。

12:23

念願の畳平へ到達。

標高2702mの表記があるが、手元のマップルにある「2715m」はどこを指しているのだろうか。

 それはともかく、トレーニングを積んだアスリートではなくとも時間をかければ、麓から畳平まで「無理なく」到達できることが証明できた。
 夏休み中の観光客で賑わう畳平。

 この中で自力で到達した人間はごく僅かだという優越感は本人にしか解らないもの。
この先は長野県側へと続くが、とりあえず乗鞍登山はしておこう。