岐阜県道・愛知県道16号多治見犬山線 |
その名の通り、岐阜県多治見市と愛知県犬山市を結ぶ主要地方道 岐阜県道愛知県道多治見犬山線だが、中央高速内津PA北側の岐阜愛知県境付近が未開通区間となっており、4輪車での通り抜けは出来ないようだ。
しかし通称「V字峡」とも言われる荒れた路面状況ながらも一応道の形はあり、また
主要地方道多治見・犬山線改良整備促進期成同盟会などという会合が多治見、犬山両市によって開かれているようで今後状況が変化することもありそうだ。
自宅からのアクセスも良く、距離もそれほど長くないので比較的手軽に探索ができそうである。
跨道橋 |
今日のターゲット、愛知岐阜県道16号はこの後中央自動車道の脇を並行して進む筈なので、ここで横断してしまう訳にはいかない。 泥が積もった高速道路の跨道橋というのは充分にけったいな存在で、当然この先も気になるのだが地図を見る限りこの先ゴルフ場に突っ込んで行き止まりになっているようなので今日は引き返す。 結構な勾配の道を登り直し、分岐点に戻る。 ここからほんの数分で高速道路の跨道橋に出るとはとても思えない雰囲気だ。 車に注意の看板を発見。 東海自然歩道ということで自転車での走行はやや気が引けるものもあったのだが、やはりここは確かに現役県道であり、車道なようだ。 やがて前方の風景が開け、状況に変化がありそうだ。 ちょうどこの辺りで岐阜県から愛知県に入る筈なのだがそのような標識等は見当たらない。 |
通行不能区間 |
予定通り県道は中央自動車道にぶつかり、すぐ脇を並走することになる。 街中で見る高速道路というものは、歩行者や自転車が間違えて侵入することが無いよう(騒音対策もあるのだろうが)厳重に囲われているものというイメージがあるが、一切の民家等が存在しないここでは簡易な鉄条網こそあるものの一見普通の国道と変わらない雰囲気だ。 100kmを超すスピードで激走する車を横目で見ながら進むと中央道をアンダーパスする通路に遭遇する。 県道の進路は直進で、こちらに進んでも行き止まりになるようで存在意義の疑わしい通路ではあるが、錆びて全く読めない銘板?の下にはNEXCO中日本名義の真新しい「お願い」の看板が取り付けられており、こんな場所でもしっかり管理されているようだ(当然か?) それにしてもこの上を通っているのが天下の中央道だとはとても思えない雰囲気だ。 ついに、というかようやく現れた「通行不能」の看板。 「この先車両での通行はできません」と書かれており、思わず今までの狭〜いダート道は通行可能だったのかよとツッコミも入れたくなるところだが、まあそれなりの車とテクニックがあればここまで到達することも充分可能であろう。 看板を過ぎても、路面は荒れているものの一見今までとさほど変わらない雰囲気で、通行不能といってもこの程度かとも一瞬思った。 実際他にはこの位の悪路を通行不能としている所も多数ある。 |
V字峡 |
V字峡…。 本当のクライマックスはここから始まる。 勾配のある道の轍を雨が降るたびに水路のように水が流れ、やがて道全体が深く掘り下げられた水路のようになってしまうこの現象は各地で見受けられるが、徒歩でなら兎も角自転車同伴では非常に通りにくいことこの上無い。 廃車一台目 中央道から飛び出した事故車が回収不能になって放置されているといった噂もあるようだが、おそらく単なる不法投棄であろう。ドア部分など激しく壊れているのは後のイタズラ? しかしその頃には先ほどのV字峡もまだ無かったということか。 廃車2台目 先ほどの物より年代物と思われ、相当なインパクトがある。 全面の凹み具合などには単なる放置車両への破壊行為とは思えないものがあり、前途のような噂が立つのも理解できる。 放置車両のある辺りは一時的に路面状態が回復したが、すぐにV字峡が再開する。 この辺りではまだ路肩部分に余裕があり、時間をかければ道路を辿れるが幸いというか周囲の雑木林は下草が薄く、ショートカットも可能だ。 |
最悪区間 |
しかしショートカットに適さない所も当然あり、路肩側に自転車抱えて谷側に傾斜した道をジリジリと進むほかに無い。 写真の所などはまだ何とかなるのだが…。 最悪区間。 こうなってしまうと、もはや自転車同伴で進むのは不可能に近い。 路肩部分はほとんど削り取られ、谷底も歩けるような状態ではない。 ここは大人しく林の中を迂回するしか無い。 そんな区間もやがて終わり、なんとか谷底を歩けるような道の状況に変わる。 しかし洗堀の進み方としては、道全体が掘り下げられたようになっているこちらの方がより末期的なのではないのであろうか? 結果的に歩きやすくはなっているが。 九十九折れの道を下って行くと、やがて通行止めのゲートが目に入り、車両通行不能区間も終わる。 ゲートの先もダートが続いているようだが、突破はほぼ間違いないところであろう。 |