日本縦断東日本編9日目【平成15年4
月4日】八戸ゆーゆらんど新八温泉(青森県八戸市)
 ⇒陸奥横浜駅(青森県上北郡横浜町)



 

 日本縦断9日目 

昨夜の宿、ゆーゆらんど新八を出て東北本線八戸駅。

この時既に東北新幹線八戸開業を果たしており、朝日を浴びた真新しい駅舎が今でも印象に残っている。
 しかし、そのまま北上する事はなく八戸港方面へ。
 当時は、釣りにも全く興味が無かったが漁港の風景を眺めるのが好きで良く寄っていた。

 しかしながら、先は長いというのにかなりの迂回ではある。

 ちなみに中央のポールにこいのぼりが出ているに、15年たって初めて気づきました。
 
 八戸線、本八戸駅。

その名の通り、この辺りが八戸市の中心部で、市役所や城址公園などあるようだ。

 八戸線も鮫駅までの短距離列車がかなり多い。

 
東北本線改め青い森鉄道沿いに戻り、三沢駅。

 この辺りの元東北本線は、内陸を進む国道4号とはかなり離れたルートを取っている。

 この写真には写っていないが、時計塔の付いたエレベーターのあるかっこいい駅舎である。
 
 こちらは、2012年まで運行されていた十和田観光鉄道の駅舎。

 文字の剥げ落ちた様子が痛々しいが、廃止前には切り文字を剥がした跡にペンキを塗る補修が行われていたようだ。
 
元東急7700系の車両が運行されていた、十和田観光鉄道だが、その名に反して観光要素の低い通勤路線であった。


 

 小河原湖

 線路沿いをひたすら進む県道八戸野辺地線を走り、上北町の中心駅上北町駅へ。

 この駅舎は、屋根がエメラルドグリーンに塗り替えられて健在のようだ。

 ちょっと傾いててスイマセン。
 

上の上北町駅のアーチにもある、小川原湖。

 ここは「おがわらこ」だが、近くの駅は「こがわら」で異なっている。
 昔の偉い人が地名を知らずに付けたパターンあろうか。おぐ→おく あさひかわ→あさひがわ とか。

 この写真は雑多なモノが散らばる残念な景色だが、小川原湖は湖水浴場や、ボート乗り場もある観光地である。
 
  小川原湖の先で上北郡東北町に入る。

 こういった大きな名前の市町村は大概後発で小規模なイメージがあるが、ここはどうなのだろうが。
 乙供駅。

 東北らしい雰囲気の木造駅舎で良い感じ。

 現在もほとんど変わらない雰囲気の模様。

 手前の標識が邪魔で相変わらず写真が下手。

 下北半島へ

国道4号へ戻り、野辺地町へ入る。

この画像では全く読み取れないが、野辺地町の下のキロポストが、693.6kmを示しており、先のY字路の青看は左、国道4号青森 右国道279号むつ と書かれており、重要な一枚である。

 もっと近くで撮ればいいのにというご意見はあると思うが、まったくその通りである。 
進路を右にとり、下北半島方面へ。
青森から、青函フェリーを利用すれば言うまでもなく日本縦断への最短コースであるが、この旅では本州最北端、大間崎を目指す。
この時点では北海道行きが完全に決定していたわけではないという理由もあった。

 旧特急停車駅、野辺地駅の駅舎も現在ほぼ変わらずのようだ。
 青い森鉄道転換は皮肉にも、より旧東北本線時代の風景を残す結果になっているようだ。
大湊線沿いに国道279号を進む。

この有戸駅付近までは、野辺地近郊の比較的民家のある所を通っている。
 有戸駅を過ぎると、一気に景色が変わりこの時期というのあるが一見寒々とも思える、北の果てを目指すといった感じの雰囲気が続く。

ちなみに手前の標識は大間崎92km、薬研渓流67km、奥の青看は直進むつ、右折が県道180号六ヶ所と書かれている。

 一つ上の画像の小さなサミットを越えても、少しの間内陸の風景が続く。

 手前や奥に山積みされているのは何かというと、なんとホタテの殻。

 いうまでも無く、この辺りはホタテの名産地であるが、これだけの量があつまるのであれば、立派な産業廃棄物になるだろう。
  
 横浜町に入ると、再び海岸線が近づく。

しかし次の吹越駅まではまだ半分ほどの距離を残している。

 この大湊線有戸〜吹越間は13.4kmもあり、峠越えの区間でもなく、途中駅が廃止されたわけでもない区間としてはかなりの長距離だ。

 青森にも横浜が

 吹きっさらしの海岸線を一条のレールだけが貫く大湊線の車窓のクライマックスといえる区間。

 並行する国道が内陸に進路を変えるとようやく次の吹越駅が近い。
 日本一の菜の花畑の町 とある吹越駅。

現在、菜の花の作付面積日本一のタイトルを保持しているのは、北海道滝川市のようだが横浜町の作付面積が減少している訳ではないようなので今後再び日本一を奪回することがあるのかもしれない。
 駅裏に広がる整然と並ぶ.鉄道防風林にも注目。

  
  吹越〜陸奥横浜間は平坦な海岸線沿いといった感じだが、一枚も撮影していない。
本日の終着、陸奥横浜駅。
 現在の駅舎はと調べると、独特なカラーリング(海と菜の花?)や自販機の位置、クーラーの室外機に至るまで驚くほど変わっていないようだ。
 
 この時は先に書いたように東北新幹線八戸開業後で、このような西日の差す時間まで下北半島の中間地点にいても、在来線と新幹線を乗り継いでその日の内の帰宅が可能になっていた。

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