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すぐ先には、通行止区間の迂回経路を示した看板が草に埋もれかけていた。
ここからまともに樽見方面へ向かおうと思えば、市道黒津越波線、折越林道、県道根尾谷汲大野線、国道418号と迂回しなければならないのだが、これは結構な峠道で距離も相当なものだが、道自体は「落ちたら死ぬ」ルートよりもまともなようだ。
ちなみにこの地図では道の駅が国道沿いにあるかのように描かれているが、実際には国道から脇道に入った丘の上にあり、自転車ではけっこう大変だった。 |
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ゲートの先はすぐに黒津集落になっている。
昔ながらの家が立ち並ぶ普通の山村集落かと思ったが、固く閉めめられた雨戸や軒先のつっかえ棒等少し様子がおかしい。
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そう、この集落は現在定住者はおらず郵便物の回収も行われていないようだ。
冬には全員が里に降り、夏の間だけ住人がいるという冬季閉鎖集落ともいうべき所で、相当前(20年以上?)からそのようになっているようだ。 |
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ちなみに先ほど出てきた越波集落や、これから通る筈の大河原集落も同様の形態になっており、この辺りの冬の気候の厳しさと交通の不便さがわかるというもの。
黒津集落を過ぎた国道157号は、比較的良い道が続き完全2車線が確保された所も多い。
このあたりは地形も穏やかで川沿いに広がる平地をのんびりと進んで行く。 |
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やがて岐阜県側最奥の集落、大河原に到達。
ここも先ほど述べたように、定住者は既におらず、夏季のみ通いの住人がいるとされているが、それを裏付けるように道端の一角では何か野菜が栽培されていた。 |