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この辺りが俗に言う「温見ストレート」と呼ばれる場所か。
道の両側のほぼ平坦なこの地は自然地形ではなく、住民の離村後に杉が植林されたもののようだ。
この辺りには今も峠にその名を残す温見を始め、幾つもの集落があったが、昭和40年台までに豪雪、風水害、ダム建設などの影響で全て廃村になっている。 |
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道端のひしゃげた「チビおにぎり」が示す通りの豪雪地帯であるこの地だが、集落が健在であった頃は福井県西谷村に属していた。
全戸離村によって自治体ごと消えた旧西谷村だが、このような例は全国でも数少ないという。
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前述のように、廃村の連なるこの国道157号界隈だが岐阜県側と同じく、夏季限定ではあるがここで暮らし野菜などを育てている人はいるようだ。
実際にそれらしき作業小屋を何件か見ることができた。
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一コマ前の写真にも写っているが、峠から10km程進んだ辺りから随所に国道の改良工事が行われている様子が窺える。
かつてはダートの狭路が続き、国道標識が立ち木につり下げられていたというこの辺りの国道157号だが、その改良は現在進行形で進んでいる。 |
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峠から1時間弱で、熊河(くまのこ)という地名の場所を通る。
ここも今までと同じく既に集落は無く地名が残るのみだが、印象に残る名前ではある。
建物の基礎が残る集落跡を抜けると国道は長いスノーシェッドに入り、ここからは完全二車線の高規格道路になる。 |