日本縦断東日本編11日目【平成15年5月8日】サンホテル大間〈青森県下北郡大間町〉⇒森駅<北海道茅部郡森町〉

朝起ると、外は土砂降りのままだった。しかし天気予報では函館地方はこれから晴れるとのこと、希望は持てる。今日はいよいよ北海道へ渡る日だ、何とか天気には回復してほしい。

 朝535の大間の街はまだ眠ったままだった、フェリーターミナル545に着き発の函館行きを待つ。自転車を船に積むと\500だがもし分解して船室へ持ち込めば無料だ、しかし手間を考えると分解する気にはなれない。

乗船の時間になりいよいよタラップを渡り(ばあゆ、1529t定員470人)に乗船した、自転車は船員が手摺のようなところに荒縄で縛りつけてくれた。

 いよいよ出航だ!哀愁のファンファーレが鳴り響き、船は定刻の630に大間港を離れた。昨日行った大間崎が見え本州が遠ざかっていく。


 船の乗客は少なくちょっと函館まで買い物に、という人が多いようだ。しかし夏には北海道を目指すライダー、チャリダー達が大勢乗るだろう。

 船はあっと言う間に、函館に近づき四角い函館山が見え827に港に接岸した。バクシンオー号を手摺からほどきタラップを走り船を降りた、遂に北海道上陸だ!

  函館フェリーターミナルは函館駅から少し離れたところにあり、途中五稜郭駅に立ち寄り函館駅に925、到着。函館駅は今の駅舎の後に新駅舎が完成していて、交代間近だった。朝市や新装なった摩周丸などを少し見て走り始める。

 天気は完全に回復したが凄い向かい風だ、頑張ってペダルを踏んでも時速18kmくらいしか出てくれない。

七飯付近の松並木の中を走っているときには、後ろからきたママチャリに抜かれてしまう。 味のある木造駅舎がある仁山駅には1145に到着し、峠のトンネルを抜けると大沼が視界に広がった。

 

大沼はいままで、たいして北海道らしくないという先入観で興味が持てなかったが実際に来てみると景色のいいところだ。大沼公園駅には1240に到着しダート道しか通じていない赤井川駅を1314に通過、国道5号線に戻る。

しばらくして裏道に入り名前の通り駒ヶ岳が一望できる、駒ヶ岳駅には1350、到着。そこからダート道をしばらく走り国道5号線に戻る手前に東山駅があった、この駅は北海道独特の気動車一両分の板張りホームがあるだけの駅で興味深かった。

 東山駅の撮影をしているとカメラの電池が切れてしまった。このままでは困るので、国道沿いにあった道の駅、「YoU・遊・森」に立ち寄って、電池を購入することにする。

1447に到着し自転車を止めるとパスハンター風の軽そうな自転車に乗った、おじさんが話しかけてきた。話によると、金沢から来て北海道を走ったあとこれから金沢へ帰る途中とのことらしい。

 しかし、おじさんの自転車には何故か函館の住所が書かれていて不思議だった。電池を買い、森駅へ向け走り始めるとすぐに噴火湾の景色が広がる。

スーパー北斗の車窓から何度も見たのと同じ鉛色の海と、どんよりとした雲のコントラストが印象的だった。



森駅には1511に到着した。自転車を分解して森1607発の北斗14号で出発し白鳥30号、はやて30号と乗り継ぎ上野には2302に到着した

          本日の走行距離、75.58km 平均時速、11.1km 最高時速50.5km 自宅からの走行距離1125.72km以上(推定)