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大阪側ポータルを振り返って。
こうしてみると、隧道前にも4輪の轍がかすかに見て取れるが、現状車両の通行はないようだ。
相変わらずのライオンのイラストの書かれた「あぶないからはいってはいけません」だが、周囲に民家は全く無く子供が近寄るような場所ではなかろう。 |
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そして…。
真夏の藪をかき分けて200m程進んだ所が旧東青山駅。
外部へ抜ける道は荒れた林道とハイキングコースのみで、もっぱら行楽と列車交換の為の駅だったようだ。
ここには相対式ホームと島式ホームが各一本あり1〜3番線で列車交換と特急列車の退避ができるようになっていたようである。
構内に茂る樹木が廃止からの時間を感じさせる。
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ここまで連れてきた自転車と島式ホーム。
現役時代は相対式ホームの1番線が名古屋、伊勢方面、島式ホームの2番線が大阪方面に主に使用されていたようだ。
かつてはホームの両側にいくつもの建物があったようだが、時期的なものもあり、その様子は確認できない。 |
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島式ホームの方はコンクリートで舗装され、懐かしの「白線」が残るが土台は木造である。
奥に見えるのが駅本屋側のホームでこの画像では判然としないがブロック積みのしっかりとした造りになっているようだ。
2本のホームの間が妙に開いているようにも見えるが、現役時代の画像を見ると大きくカーブした構内にそれぞれ独立した架線柱が立っていた様子がわかる。
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振り返って見る夏草生い茂る駅構内と滝谷トンネル。
冬に来ればまた違った発見があったことであろう。 |
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そして…。
先にあるのが、最終関門、青山トンネル。
全長3432mを誇る内部から噴き出す風の冷たさはは丸四年近くたった今でもハッキリ覚えている。
例によって柵は壊され、侵入に支障はないが
入れませんでした…。
今までで蓄積した主に精神な疲労が暗闇への侵入を拒否し、一歩も足を踏み入れることなく此処を去ることとなった。
ちなみにこの青山トンネルを抜けた先は乗馬クラブの私有地となっており、やはり柵は無いものの通り抜けは容易ではないようだ。
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旧駅本屋側から続く林道を進むとそこは旧線区間の大半を置き換えている、垣内トンネル(1165m)と私鉄最長を誇る新青山トンネル(5652m)の間の僅かな明かり区間。
列車で通過すればほんの数秒の出来事である。 |
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旧東青山から荒れた林道を伊勢方面へ戻る形で4キロ程進み、旧垣内集落を抜けると、ようやく国道165号へ。
ここはスタート地点の東青山駅から直線距離で2キロも離れていない。
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最後に現役の西青山駅を通過するレール輸送列車?の画像でこのレポートを締めくくることとする。
奥にみえるのは新青山トンネル大阪側ポータルである。
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