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しばらくの斜面と籔との格闘の末、何とか「対岸」へ
しかし自転車はあちら側へ置き去り…。
崩落個所をよく見れば、地道に修復しようとはしているようであり、いつかは再び普通に通れるようにはなるのであろう。
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道路「消滅個所」の向こうは当然というべきかひどく荒れていて、全く車輌が通行したような形跡は無い。
路面上を好き放題み水が流れ、両側から雑草の侵略を受ける旧国道は既に廃道同然だ。 |
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10分程てくてくと徒歩で進むと、通行止の看板が現れた。
冬季の豪雪ぶりを想像させるひしゃげた看板だが、こちらへ向けて通行止めが現れたということは、当時はあの「道消滅個所」もなかったのであろう。 |
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すぐに、立派な石碑の建つ八草峠へ。
やったー 八草峠制覇だ……。
しかし当然単身でこの先へ進む訳にもいかず、不思議なほど達成感が無い。
さてこの先どうしようか…。
自転車まで戻って来た道を下ってトンネル抜けるか。
でもユンボの所はもう工事再開してるだろうし、旧道入口の腐ったアスファルトも憂鬱だ…。
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答えはもはや一つしか無いであろう。
足早に来た道を戻り「現場」へ復帰し、気付いた時には自転車ごと急斜面に挑んでは滑り落ちを繰り返していた。
最終回へ
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