平成17年2月2日、ムーンライトながらと飯田線の始発を乗り継ぎ、到着した小和田駅はご覧のような状況だった。
駅への訪問と周囲の散策が目的ならば雪景色も風情があっていいのかもしれない。事実リュックを背負い、カバンを手に持ったいかにも「乗り鉄」風の兄ちゃんが一人興奮した様子で降りていった。
しかし俺はこれではどうにもならない。今回は中止である。
約三ヶ月後の5月1日、再び小和田へとやってきた。前日にかなり雨が降り、路面はやや濡れているが天気は良くコンディションはまずまずだ。
降りるのは俺一人か、もしくはゴールデンウイーク中の愛好者がいる程度かと思っていたが、実際には話に聞いたことがある郵便配達の女性も降りた。
駅には立派なカメラと三脚を持った男がいたが、こういうことは日常なのか女性はカメラには興味を示さずスタスタと歩いていった。話を聞くためか男は郵便配達の女性を追いかけていったが、どうなったのだろう。
駅舎の内外は、数年前と変わっておらず、一時期噂された駅舎の解体も無いようだ。
駅ノートには多数の書き込みがあり、相変わらずここを訪れる人は少なくない。
駅を出て少し下ると、天竜川の川岸に出る。前回は容易に水際まで行けたような記憶があるが、ご覧のように藪が茂っていてちょっと躊躇する。
ミゼットの廃車体がある道を戻り、いよいよ天竜川林道を目指す。
最初のうちは路面状態は良いとは言えないものの、「乗れる」道が続き、この有名な一軒家まであっという間に到着する。
前回はここまでも来ることなくひきかえしたが、それなりに歩いた記憶はあり、自転車の速さを実感する。
このケーブルで、対岸と物資のやり取りをしているようだが、j自分のような都会人には、こんな山村での暮らしは想像がつかない。
この先はいよいよ「小和田らしい」道に変わる。金網の歩道も幅はそれなりで、しっかりしていて乗れないことは無いが、度胸に欠ける俺は殆ど押して進んだ。
このつり橋も写真で見ると貧弱そうだが、実際にはほとんど揺れず大して怖くはない。前後には平場もあり自転車でならば徒歩を上回るペースで進むことが可能だ。
すぐにダートと舗装路が分かれる分岐に到達する。
道標にあるように塩沢集落は右方向の舗装路を登っていくことになるが、写真のダートも気になる。ネット上のレポートもなぜか見かけない道だが、それなりに通った跡もあるので、自転車は置き探索する。
この道は基本的には林業や送電線の保守のための道のようで結構整備されている。徒歩でならば気分のいいハイキングコースだ。
と思ったが…。
ご覧のとおり、崩落個所は少なくなく自転車同伴ではきつかったかもしれない、道は左右に折れ曲がり方向感覚も失われかけ約30分が経過した頃…。
景色は開け数件の民家が現れた。
後ほど調べたところ、ここは天竜川林道の分岐を下ったところにある集落なようだ。民家の前のわずかな平地には廃車体とならんで車がとまっており、車道が通じていることは間違いないだろう。
この先も気になる所だが、自転車を置いてきているし、犬が不審者を発見したか吠え始めたので、戻ることにする。